Special Talk Session  ものづくりへの想い〜開発トップ対談〜

Special Talk Session  ものづくりへの想い〜開発トップ対談〜

アド・ソアーだからこそ実現できる、
ものづくりの理想を純粋に追求していきたい。

Prologue 〜開発の歩み〜

アド・ソアーでは、特に電子系エンジニアリングの領域において数々の受託開発および自社開発アプローチを行なってきた。具体的には産業用電子機器、計測制御システム、メカトロ機構、FPGA、各種センサー、治工具などの受託開発(湘南開発センター)において、そして無線通信技術を活用した小型電子機器・装置などの自社開発(郡山R&Dセンター)において、独創的なものづくりを果たしてきた。
ハードウェアにも、ソフトウェアにも、さらには機械、電気電子にも通じたエンジニアたちが、お客様の「こんなものがほしい」という要望に応え、そして「こんなものがあったら世の中に貢献できる」という着想を具現化するチャレンジを日々行っている。ここでは開発部門のトップ対談を通じて、アド・ソアーのものづくりへの想いを浮き彫りにする。

Theme 01

アド・ソアーのものづくり

ニッチ領域で、どこにも真似のできない
独創的な製品を生み出す。

  • 添田
  • 自社開発で生まれた製品として無線式電子聴診器「ブレスコ」がありますが、これが当社のものづくりを象徴しているかもしれません。あるドクターからの「こんな聴診器できますか?」という声に応えたもので、私たちの強みである無線通信技術を使って数々の試作を繰り返しながら具現化しました。
  • 神野
  • まさにニッチ領域での独創的製品ですね。特に医療機器は、認証・承認基準が厳しいですからね。それをクリアしたわけですから、画期的なことです。
  • 添田
  • そうですね。ブレスコの開発を通じて、“ニッチ領域で、どこにも真似のできない独創的な製品を生み出す”というアド・ソアーのものづくりの方向性が明確になったような気がします。
  • 神野
  • 同感です。私たち湘南開発センターは受託開発が中心ですが、これからは自社開発も念頭において、もっと自分たちの色を出していきたい。アド・ソアーブランドのオリジナル製品をぜひ創出したいと考えています。
  • 添田
  • 郡山のエンジニアと湘南のエンジニアの交流と情報共有、技術ノウハウ共有をもっと活発にしていけば、自社開発の可能性も広がるはずです。現状、向き合っている開発テーマに加えて、未来を見据えてのテーマを共有して“いつかベストセラーを”という意識を持つ様にしていきたいですね。
  • 神野
  • はい。ぜひその意識をものづくりへのモチベーションにしていきたいです。
Theme 02

技術者にとって大切なもの

重要なのは技術者としての独自の視点。
そして俯瞰力と探求心と応用力。

  • 神野
  • ある程度の技術スキルがあれば、お客様の要望は満たせます。しかしながらそれだけではインパクトがありません。
    重要なのは、技術者としての独自の視点です。例えばお客様の要望に対して、「こんな見方、こんな考え方もあります。こんな別のアプローチもあります」という鋭い返しができるかどうか。その積み重ねが、優位性を生み、工学パートナーとしての信頼につながっていくのだと思います。
  • 添田
  • そうですね。それから俯瞰力も欠かせません。ついつい近視眼的になりがちですが、あらゆる可能性に目を向け、いろんな角度から見て、考え、解決策を探るスタンスが大切です。
  • 神野
  • その上で、方向性が固まったら、とことん探究心を発揮すれば、いいんですね。そして壁にぶつかったら、再び、一歩引いて俯瞰する。そうすれば、いろんな解決ヒントが見えてくるはず。ブレークスルーの糸口も見つかるはず。そこから、どう壁を突破していくか。このプロセスこそ、技術者としての底力の見せどころなのだと思います。

  • 添田
  • つまり、応用力ですね。その点、当社のエンジニアは、難易度の高い数々の受託開発を、苦しみながらも克服してきた経験の厚みがありますからね。応用力は、かなりのレベルだと思っています。
  • 神野
  • 確かに。長い付き合いのお客様には、私たちの応用力の凄みは伝わっていると思います。
  • 添田
  • 「どんな難解テーマも、アド・ソアーに頼めば何とかしてくれる」という評価を、これからも我々の強みにしていきたいですね。
Theme 03

現在のチャレンジテーマ

お客様の要望を満たしながら、
プラスαの付加価値を創造するアプローチを。

  • 添田
  • ブレスコの応用製品の開発に着手しています。あるドクターから、「新しい電子聴診器」の要望をいただき、試作中です。特徴は、従来とは、全く異なる形状、そして聴診音の録音ができること。家庭においては小児喘息の患者さんなどの呼吸音を日々自宅で録音して、ドクターに聴いていただくという使い方も想定しています。今回の開発を機に、さまざまな用途を考え、製品バリエーションも増やしていきたいと考えています。
  • 神野
  • 産業用電子機器、計測制御システムなどの従来型の受託開発に加えて、最近ではLabVIEW開発のオファーが増えています。LabVIEWは、NI(National Instruments)社が提供するテスト・計測・制御アプリケーション向けのソステム開発ソフトウェア。ハードウェアへの素早いアクセスが可能で、データセットを迅速に収集し、視覚化できます。プログラミング時間を短縮するグラフィカルプログラミングを特徴として、複雑なシステム設計を効率化するものです。当社では長年、LabVIEWを活用しており、さまざまな開発実績があります。特殊な開発ソフトウェアであることから、精通したエンジニアが少なく、そんな状況からオファーが相次いでいるのです。

  • 添田
  • この好機を逃す手はないですね。電子回路設計をはじめ、計測ソリューション、製造テストシステムの開発、ワイヤレス通信システムの設計など、LabVIEWは、あらゆるアプリケーション分野のエンジニアリング課題を解決する優れたツール。大きな可能性を秘めていると思います。
  • 神野
  • 特に自動車メーカーの生産ラインに組み込まれる特殊な検査装置開発では、LabVIEWの活用は必須です。現に自動車メーカーからのオファーもあり、今後の注力テーマであることは間違いありません。
  • 添田
  • 自動車メーカー以外に応用する余地も十分にありますね。LabVIEWに強いエンジニアを育て、開発においてプラスαの付加価値を創造できる力をつければ、どんどんチャンスは広がると思います。
  • 神野
  • はい、おっしゃる通りです。現に、あるメーカーからの打診があり、センサー技術とワイヤレス通信技術を用いて、データを収集・解析する装置の開発プロジェクトが始動しています。これからが楽しみですね。
Theme 04

ものづくりの面白さ

革新的な製品づくりに、全員がモチベーションを高めて
挑み続ける高揚感、そして達成感。

  • 添田
  • 誰でもやれる、簡単な仕事を繰り返しても意味がありません。我々にしかできない技術領域を確立することを目標に、最大限の努力を続けることが何より大切です。そのプロセスは確かに生みの苦しみの連続ですが、これを楽しめるかどうか。楽しめる境地に達することができれば、ほんとうの意味でのものづくりの面白さが見えてくると思います。

  • 神野
  • そうですね。ものづくりには“心意気”が大切です。お客様の要望を受けて、どこまで、その要望を超えるアウトプットを果たせるかにこだわって挑み続けるか。そこに面白さがあり、そこにこそ技術者としての成長があると私は信じています。
  • 添田
  • 技術者としての情熱と誇り。これがなければ、たぶん続きません。もちろん現実的な視点も重要ですが、できれば“妥協”という判断はしたくない。一つひとつの開発案件に、自らの誇りを刻めるかどうか。これを最優先したいと私は常々肝に銘じています。
  • 神野
  • 開発案件に自らの誇りを刻む。いい表現ですね。私も、ぜひ、心がけたいです。
  • 添田
  • ものづくりの面白さのもう一つの側面は、プロジェクトマネジメント能力を発揮することだと私は考えます。我々はマンパワーが限られています。だからこそ、開発案件に応じて随時支援を要請できる、協力会社や外部スペシャリストを確保しておく必要があります。
  • 神野
  • 現に当社のエンジニアは、自らの人脈において、その都度ベストメンバーを組んでプロジェクトを遂行できる能力に長けています。だから、どんなオファーがあっても大丈夫という状態にあると思います。
  • 添田
  • いずれにしても当社のエンジニアたちの共通の想い、それは「革新的な製品づくりに、全員がモチベーションを高めて挑み続ける高揚感、そして達成感があるから、毎日が面白い」ということ。みんな、いい表情をしています。
  • 神野
  • そうですね。職場にはラボラトリーのような雰囲気があり、みんな純粋にものづくりを楽しんでいます。
Theme 05

これからの夢・目標

研究段階から市場性を読み、そして事業化を想定して考え、
動くアプローチが重要になってくる。

  • 添田
  • 宇宙開発から自動車、医療、介護、IT、IoT、そして農業まで。当社の技術力が生きる領域は、広がり続けています。
    宇宙開発ステーションのある実験装置に組み込まれるボードを開発した実績もあります。現在も、宇宙開発に関わる最先端の案件にも携わっています。
    一方、医療・介護の現場で活躍するアイデア製品の開発にも、そして農業の領域での技術革新にも、果敢にチャレンジ中です。これからも「ぜひ、アド・ソアーの独創的な技術の力を貸してください」というオファーが次々と舞い込むよう、日々努力を続けていきたいと思います。
  • 神野
  • 小さい組織ながらも、さまざまな開発プロジェクトのコアになれる存在を目指したいですね。「アド・ソアーならではの“コア技術”があったからこそ、ブレークスルーできた」という展開が理想です。そのためには、今以上の技術の研鑽が不可欠です。もちろん新しい才能も招き入れ、エンジニア一人ひとりの人生が輝くような環境づくりにも注力していきます。
  • 添田
  • これからは、研究段階から市場性を読み、そして事業化を想定して考え、動くアプローチが重要になってくると思います。特に自社開発では、このアプローチが不可欠です。しかも、どこよりも早く、世の中にヒットする製品を送り出せるかというアイデアの具現化スピードが大きな鍵を握ります。
  • 神野
  • その点、当社には、あらゆるエンジニアリング領域へ技術支援サービス要員として出向き、受託開発において多様な製品化ノウハウを積み上げる技術者がいて、着実にエンジニア集団としてのパワーを蓄えています。
  • 添田
  • そういう意味で、「アド・ソアーは将来的に確たるエンジニアリング企業としての経営資源を備え、いつかきっと次々と自社開発を果たせる日が来る」と私は信じています。
  • 神野
  • そんな夢を全社員で共有して、突き進んでいきたいですね。
Product
PAGE TOPへ